火まつり

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   火まつり   
昔々、都井の村に、それはそれは恐ろしい大蛇がいました。
頻繁に出没しては人を襲い、家畜を喰い荒らして、とても手には負えない大蛇でした。
そのころ、宇土の真光寺に「衛徳坊」というお坊さんがいました。
衛徳坊は村の人々が大蛇に手を焼いているのを見て、ある日大蛇を退治すことを決意しました。
智恵の豊かな衛徳坊は、大蛇が火を怖がるに違いないと考えて、大蛇退治に向かいました。
衛徳坊は四方からの火攻めをして、怯える大蛇の口の中に明松投げ入れたため、とうとう大蛇は退治され
ました。
柱松といわれる高さ30mの松の台木、杉、竹、藁でかたどった大蛇を立て、「トントトッタ、エイトクボー」の掛け声 とともに、下から明松を大蛇の口めがけて投げ入れます。
的中すると、仕掛けの花火が飛び散り、祭りは最高潮に達します。
夜空に火の玉が乱舞して、勇壮で華々しい火まつりです。












柱松

大蛇の頭に相当する部分の先には4〜5メートルの笹竹が付いていて日の丸の扇が結わえつけてあります。

柱松

直径が3cmほどの綱6本で引っ張って柱松の直立を支えています。


祭りの会場の横の駐車場には野生馬が群れています。


「今日はやたらとお客が多いのはなぜかな…」と猿が思案中?


勢子の一人が鐘を静かに打ち始めました。

カンカカカン カンカカカン カンカカカンカカカンカカカン

いよいよ大蛇退治する時がきて、静かに闘志を掻き立てるような。

または大蛇を挑発しているような、恐怖心を煽っているような。

そうして柱松は祭りで松明を投げ込む勢子によって立てられます。


柱松の準備はすっかりできました。

辺りは夕闇が迫ってきて観衆はみな祭りの始まるのを待っています。


串間市の保存会のメンバーの臼太鼓踊りが始まりました。

都井の火祭りのメインイベントの前の荘厳な踊りです。

臼太鼓踊りは県内各地に伝統文化として多く残っています。


いよいよ大蛇退治です。

神事のために勢子全員が各々投げ込む松明を持って集合してきました。


初めの松明が野球の始球式のように投じられると、それに続いて勢子が一斉に松明を投げ始めます。

松明に縄をつけてグルグルグルグル回して勢いをつけて30m上にある大蛇の頭めがけて投げ込みます。

時折、勢い余った松明が観衆の中に落下してきて大騒ぎになります。


会場から「トントトッタ、エイトクボー」の掛け声が掛かるなか、勢子たちは懸命に大蛇の頭目掛けて投げ続けますが中々命中しません。

それが却って大蛇退治の困難さを納得させます。

ようやく命中して柱松が倒れるとこの壁紙の花火が打ち上げられます。

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