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猪八重渓谷 |
猪八重渓谷 |
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猪八重渓谷は大荷田国有林内に属し渓谷沿いの常緑広葉樹林帯は自然維持林及び森林空間利用林として保存されています。 この地独特の多雨多湿の環境の中、コケの種類は質量とも他に例を見ないほど豊富にあります。 植物学者として有名なコケ博士「服部新佐」氏の所管する服部植物研究所の調査研究によって発表された自然林内のイチイガシ、シイ、モチノキ、ホソバタブ、ヤマビワに着生する蘚苔群落により、世界でも珍しいコケの宝庫として学界の注目を集めています。 中でも流合の滝付近には「カクレゴケ」という金緑色に光る大型のコケが樹上に見られます。 猪八重渓谷は、郷谷、流合、五重の滝、はまぐり岩屋と連なり、深山の中に清浄な空気と清流が調和をなし、自然林のもつ風格を備えています。 日本蘚苔類標本には、猪八重渓谷のコケが多数収録されています。 これらの標本は遠く欧米の博物館大学に送られ、多くの学者の研究に役立っているのです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 猪八重渓谷は県立鰐塚自然公園内にあります。 20を越す滝があって常緑広葉樹を主にした約300ヘクタールの天然林の中にあります。 自然観察や野外活動に適しているため、国の「レクレーションの森」に指定されています。 森林セラピー基地とセラピーロード(ウォーキングロード)は、国土緑化推進機構などでつくる森林セラピー実行委員会が林野庁の肝いりで認定するもので、山村地域の活性化と心身の健康づくりが目的で、実行委員会は全国で100ヶ所の認定を目指しています。 北郷町では猪八重渓谷の森林セラピー基地の認定に向けた活動に取り組んでいますが、2006年4月に初めて、10の自治体が認定され、県内からは九州で一ヶ所だけ、日之影町が選ばれ、ついで綾町が認定されています。 北郷町は天然温泉を生かしたホテルやゴルフ場を備えるリゾート施設「フェニックスリゾート」を活用して中長期の滞在が可能な複合施設としての基地をめざしています。 審査過程では、ストレス物質の濃度などについて人体を使ってリラックス度を調べる生理実験のほか、マイナスイオンなど「森の数値」も測定。 癒しの効果が数値化できるかどうかが認定の前提条件となります。 ちなみに 「森林セラピー(療法)」とは、森や風景や香り、鳥のさえずり、木の肌ざわりなど、森が持つ力強さを体全体で感じて心身を癒し、元気を取り戻させようとする療法です。 その代表が森林浴で、森の中を歩いて樹木が発散するフィトンチッド(生物活性物質)を浴びると、疲労回復に効果があることが知られています。 2007年8月8、9の両日、人の体への影響を調べる実験が猪八重渓谷と宮崎市で行われました。 実験は、認定の選考委員でもある森林総合研究所の研究所長らが担当しました。 被験者の大学生12人を2組に分け、渓谷にいる時と宮崎市内にいる時のリラックス度を、ストレスを感じた時に上昇する唾液中のアミラーゼ濃度や心拍数の変化など5項目で測定しました。 実験の測定値のほか、訪れた人が利用する宿泊施設や食事メニューといった地元の受け入れ態勢なども総合的に判断されます。 2007年8月現在全国で24ヶ所が森林セラピー基地として認定されています。 ■ 猪八重渓谷紀行 (雑記帳 file no.19) 2007年8月19日の7時前に高岡から田野に向かう道(県道24号?)で5〜6頭の野生猿に遭遇した。 やはりここでも里山が廃れているのかと思いながら横目で見ながら通過した。 道々、花が綺麗に咲いていた。 今年最初のパンパスグラスも見た。 お盆過ぎになると、それまでは周辺の雑草の中で地味に息を潜めていたものがいきなり存在を誇示するパンパスグラス。 春の桜とは比較できないが確実に秋の到来を知らせてくれて、妙に「一年」を感じさせる。 田野IC入口を通過すると広く快適な山道(県道28号線)が北郷まで続いている。 バイクも軽やかに山道を登って行く。 そして飫肥杉が綺麗に植林されたなだらかな山並みを見ながら北郷へと降りて行く。 猪八重渓谷を訪れた。 目指しているという「森林セラピー基地」の認定前の猪八重渓谷を見たいと前から思っていた。 五重の滝まで往復約5kmの森林浴を3時間かけて楽しんだ。 コケの宝庫だと入口の石碑に書いてある。 コケに注目することなど、この猪八重渓谷を歩くとき以外にはないと思い、できるだけコケを見て歩くことにした。 勿論、他の渓谷を歩いたときにコケに注意をしたことがないので、ここのコケが多いとか少ないとかも分らないが、とにかく見て歩いた。 率直に美しいコケが多いと感じた。 五重の滝は美しい。 しかし写真映りが良くない。 人間は、眼が捉えたいくつかの画像を脳が修正して1枚の映像に焼き付ける作業を一瞬にしてやってしまうが、カメラはそんなことはお構いなしで素っ気無い。 自然はありのままに鑑賞するのが良いに決まっている。 しかし、五重の滝は写真映りが良くない。 自然に人の手を加えることはできるだけしないほうがいいが、名勝の鑑賞のために障害となっている雑木の類の枝切りくらいは許されてもいいのでは。 帰り道の中ほどで渓谷に架かる橋を男性が渡るのが遠目に見えた。 橋を右岸から左岸に渡っていたのでちょっと歩けばすれ違う。 ところが、もうその橋の近くまで歩いて行って迫っているというのにその男性とすれ違わない。 最近宮崎の民話で狐の話を何遍か読んだ。 今この時期にあらためてその類の民話に接してみると、結構身近な所にリアルな狐や狸の人間との関わりがあって面白い。 そんな予備的な意識があって、鬱蒼とした森林の渓谷を歩く中で「とうとう俺も狐の化かしを体験するのか、どれどれ…」とわくわくしながら橋の傍までくると、その男性は橋を渡りきった窪地で木を見上げていた。 男性の横を通るとき彼が見上げている木を私も横目で見上げたが、特別立ち止まって鑑賞するほどの木には見えなかった。 な〜んだ、やはり狐の化かしは民話の世界か… いやいや、実は男性は狐がすでに化けていて、遭遇したら騙そうとしていていたのだけど、近づいて観察したら騙しても面白くなさそうな人間だったから気が変わったのかも知れない。 騙してくれていたら新しい狐の民話「猪八重の狐話」になったものを… (2007.08.20) 後記 猪八重渓谷は2008年4月に森林セラピー基地に認定される。 記事は「宮崎讃歌・「ようこそ宮崎」のブログ」から「猪八重渓谷」の記事(2008.04.08)をお読みください。 |
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