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三之宮峡

三之宮峡

三之宮峡


三之宮峡は、小林市大字東方字野首の岩瀬川上流の浜ノ瀬川にある延長約1kmに及ぶ甌穴・奇岩の渓谷です。
周囲の樹林帯は主にシイ、カシ類の二次林であり、水量は四季を通じて豊富です。
特に紅葉の季節はこの変化に富んだ甌穴・奇岩等が一体となった優れた渓谷美を見ることができます。
三之宮峡は「宮崎県三之宮峡緑地環境保全地域」として指定されています。
掘削技術の未発達な時代に苦労して掘ったと思われる11のトンネルが連なる遊歩道は、昭和30年代まで木炭や木材を運ぶトロッコ道として利用されていたものです。
暗く狭い、ゴツゴツとただ削ったままのトンネルを通るとき、すぐ横の渓谷を流れる水の音が空洞に反響して、まるで往時のトロッコが走ってくるような空耳をふとした拍子に感じることもある、そんなコースです。











タブノキ:照葉樹林の代表的樹種のひとつで、各地の神社の「鎮守の森」によく大木として育っている。高さは20mほど。花期は4-6月。黄緑色であまり目立たない花を咲かせる。8-9月ごろ球形で黒い果実が熟す。

イロハモミジ:カエデ科カエデ属の落葉高木である。イロハカエデ(いろは楓)などとも呼ばれる。日本では最もよく見られるカエデ属の種で、紅葉の代表種。

ツブラジイ(円椎):ブナ科シイ属に属する常緑高木。関東地方南部以西から四国、九州及び朝鮮半島南部に自生している。開花期は5月から6月。コジイとも呼ばれる。古くは単に椎(しい)とよばれ、万葉集にも歌われている。

アラカシ(粗樫):ブナ科の常緑広葉樹。本州東北以南、四国、九州、台湾、中国に分布する常緑高木。 葉は楕円形で硬く、中央から先にあらい鋸歯がある。裏面は粉を吹いたように白い。樹皮は黒っぽい灰色。 開花期は4〜5月で雌雄異花。果実はいわゆるドングリのひとつになる。

などと、たまには図鑑を片手に悠々と緑地環境保全地域の三之宮峡を歩き、 良く聞く名だが実のところよく知らないままで通してきた樹木のことなどを調べてみるのもいい。

トンネルを抜けたら「屏風岩」が対岸にあった。
高さ32m、幅60mの岩壁がすぐ目の前の視界いっぱいに広がっている。

ヤブツバキ:ツバキ科ツバキ属。花期は冬から春にかけて。花が美しく利用価値も高いので万葉集の頃からよく知られたが、特に近世に茶花として好まれ多くの園芸品種が作られた。美術や音楽の作品にもしばしば取り上げられている。

トンネルを抜けたら「河童洞」が対岸にあった。
渓から一段高い所に岩の広場があって、それが岩壁の奥まで続いていて、確かに河童が住んでいそうな雰囲気が漂っている。
月夜の夜の人がいないときに河童が戯れていて、人が一度入ったら二度とは戻ってこれないという伝説の洞窟。

サカキ(榊):ツバキ科サカキ属の常緑小高木。神棚や祭壇に供えるなど、神道の神事には欠かせない植物である。 語源は、神と人との境であることから「境木(さかき)」の意であるとされる。常緑樹であり繁えることから「繁木(さかき)」とする説もある。 葉は互生で、6月ごろ白い小さな花を咲かせる。11月ごろには黒くて小さな液果を付ける。

道は「櫓の轟」から「千畳岩」といった、この渓谷での迫力のある見所の一つに差し掛かる。
「やぐらのとどろき」と読むのだと思うが、高く積み上げた構造物という意味の櫓とは、ここに広がる輝石安山岩が水の流れによって縦に深く侵食されて櫓のようにも見える岩を指していて、その櫓岩の僅かな隙間を水が激しく流れて轟音をあげている。

よく見ると「櫓の轟」は「千畳岩」と一体になっている岩の下流側にあって、「櫓の轟」から上流を見れば、「千畳の広さの岩」とも「氷河が岩に化成した」とも言える様相で、なにしろ川幅いっぱいに輝石安山岩が流れているように見える。

日頃、川は岩の足元を遠慮がちに流れているが、ひとたび洪水になれば「千畳岩」を川底にして怒涛の流れとなる。


遊歩道のほぼ終点に「橋満橋」という名物の橋がある。
戦時中の物資の乏しい時に建造した橋で、構造を言うならば「竹筋コンクリート造一部石積」とでもなるのか、戦闘機も木で作った時代に鉄筋が手に入らず、代わりに竹を使ったという、おそらく世界でも珍しい橋梁がここにある。

コンクリートは圧縮には強いが曲げや引っ張りにはまるで弱い素材。
一方鉄筋は圧縮には弱いが引張りには強い。
鉄筋をコンクリートの中に封じ込めて酸化を防ぎ、その上でお互いの強度の強い部分を持ち寄って、お互いの弱い部分を補い合うのが鉄筋コンクリートである。

竹と鉄筋。
コペルニクス的発想をもって地元の人達が作った「橋満橋」が三之宮峡の苔むした美しい岩肌の渓谷にある。


カンザブロウノキ:常緑中高木。樹皮は、灰白色、時に褐色を帯び、平滑。 葉は、互生し、革質、狭い長だ円形、先端は、鋭尖頭で尾状。波状低鋸歯があり、葉上面は深緑色、下面は、淡い緑色。 8〜9月に穂状花序を腋生する。 果実は、翌年の11月に熟し、緑色から暗紫色になる。

スダジイ:ブナ科シイ属の常緑広葉樹。別名イタジイ、ナガジイ。普通シイという場合には本種を指す。暖地性照葉樹林を代表する樹種のひとつ。中陽樹〜陰樹であるため、適地では優占種として極相林の林冠部を形成する。材が硬く、耐潮性が強く、丈夫であるため巨木になりやすい。

ヒサカキ、ネジキ、イヌビワ、ハマクサギ………



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