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高千穂峡 |
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高千穂峡の形成については阿蘇山の大規模噴火との深い関わりがあります。 阿蘇山は約30万年前から9万年前までの間に大規模な噴火が4回あったことが分っています。 その中でも4回目の噴火の規模が最も大きく、そのときの火砕流は九州の中央部を覆い、さらに山口県にまで達し、降灰は北海道に至る日本全土及び朝鮮半島までも確認されています。 600km³(ほぼ富士山の山体全部の大きさ)以上に達したと推定される9万年前の噴火による噴出物は、九州の半分を覆い、特に厚く堆積した宮崎県西臼杵郡高千穂町や大分県竹田市などの地域では火砕流台地となって残り、緩やかに波打つ平原を形作っています。 熊本県高森町から阿蘇の外輪山を一気に上り高森峠に達し、直線にしたら僅か15kmばかりの高千穂町までを国道325号線を(仮に)交通法規を無視して車のエンジンもかけずギアも外して転がるに任せるなら、河内の町を過ぎた所の数ヶ所以外は低きに流れる水(火砕流)のように転がって行き、ただポテンシャルエレルギーだけで高千穂町に着いてしまう程です。 それは高千穂峡の形成が阿蘇山の噴火に起因していることの言わば素朴な地元住民的検証作業で、噴火当時の阿蘇の火砕流の流れや、(火砕流以前の)阿蘇から高千穂までの地形などを少し体で感じることができるささやかな検証作業です。 ![]() 高千穂峡は宮崎県で有数の観光地として有名ですが、約12万年前と約9万年前の2回にわたって噴出した阿蘇山の火砕流が、五ヶ瀬川に沿って流れ出し、急激に冷やされて柱状節理(マグマが冷却されて固まるときに収縮しておきる岩に生じる柱状の節理)の懸崖を造形したものです。 上の写真は高さは17mしかないものの、その美しさで日本の滝100選に選出されている真名井の滝を五ヶ瀬川の上流から撮ったものです。 ![]() 高千穂峡の見事な深い峡谷は、高さ80m~100m、長さ約20kmにわたり続いており、これを総称して五ヶ瀬川峡谷(高千穂峡)と呼び、真名井の滝の他、七つ池と呼ばれる甌穴などを見ることができます。 高千穂峡は昭和09年11月20日に五ヶ瀬峡谷として、名勝天然記念物に指定されており、ついで昭和40年03月には祖母傾国定公園に指定されました。 写真は真名井の滝を下流から撮った写真です。 ![]() 鬼八の力石(約200トン) 古代において、高千穂峡を含む一帯は「あららぎの里」と呼ばれていました。 高千穂地方の伝説では、神武天皇の兄君の三毛入野命(ミケイリヌノミコト)は神武天皇の東征に参加しましたが、途中で高千穂の安全が心配になって引き返してくると、鬼八(キハチ)という者が村人を苦しめていました。 帰国した三毛入野命はあららぎの里に宮居を構えました。 あるとき、御塩井の谷で鵜ノ目姫に出会うのですが、姫は鬼八に略奪されて鬼ヶ岩屋に捕らわれているので助けて欲しいと懇願します。 三毛入野命は家臣を連れて鬼八退治に向かいます。 ところが鬼八は九州の方々の山々に逃げ回って容易に成敗できません。 最期にとうとう討ち取るのですが、鬼八はすぐ生き返るので、体を三つに切って埋葬しました。 それで鬼八の墓は三つあるそうです。 助け出した鵜ノ目姫を三毛入野命は妃にして、その子孫が代々高千穂を治めたそうです。 高千穂峡の観光遊歩道の途中に転がっている下の写真の石は、鬼八が三毛入野命に投げてその力を自慢した石だと伝わっています。 ![]() 高千穂峡の遊歩道の対岸にそびえる仙人の屏風岩です(高さ約70m) ![]() おのころ島 昔この池には桜川神社があり、鵜の鳥はこの社に仕える神聖な霊鳥であったと伝えられています。 高千穂神社の春祭では御神幸の御神輿がこの池を三度回ってみそぎをします。 ![]() 月形・日形 「玉垂れの滝」の上にある半月の岩形を月形といいます。 弟の須佐之男命(すさのおのみこと)の乱暴に嘆き悲しんだ天照大神は天の岩戸の隠れますが、八百万の神々の働きによって再びこの世に戻ってきます。 須佐之男命は神々に裁かれて、惨めな姿で高天原から出雲へと降りていくのですが、そのときのお詫びの証として、天照大神を太陽として日形を彫り、自分の光は月の半分以下だと三日月を彫るのです。 江戸時代の記録には日形月形とも絵図にあるそうですが、現在は月形だけが残っています。 ![]() 玉垂れの滝 高千穂神社の天真名井(あまのまない)の水は天然の湧水で、ニニギノミコトの天孫降臨の時、この地に水が無かったので、天村雲命が再び高天原に上がられ、天真名井の水種を、高千穂、出雲、伊勢に移したという神話が伝わっています。 この高千穂の天真名井は、大ケヤキの根元から湧き出しており、高千穂峡の「真名井の滝」の水源となり、玉垂れの滝となって流れ落ちているそうです。 また古くは天真名井の下を流れる神代川の清流に「夜泣き石」があり、村に災いがある時は、石が夜にうごめいて知らせたと言われています。 |
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