上穂北のクス


 




【上穂北のクス:国指定天然記念物】

上穂北のクスは下水流臼太鼓踊が奉納される西都市穂北の南方神社の境内にある。

建御名方神(たけみなかたのかみ)という日本神話に登場する神がいる。

『古事記』の葦原中国平定の段において、大国主の子として登場し、建御雷神、経津主神と共に日本三大軍神の一柱に数えられている神で、『延喜式神名帳』などには南方刀美神の表記も見られ、諏訪大社の祭神である。

南方神社は、南方・穂北2村の産土神社としてかねてより尊崇厚く、明治初めにここに遷座された。

宮崎、鹿児島にあっては、諏訪大社からの勧請を請けた神社を諏訪神社とせずその祭神の建御名方命から南方神社とする例が多いという。

西都市穂北の南方神社もその例の一つであるのかも知れない。

上穂北のクスは昭和26年に国の天然記念物に指定された。

根廻り22メートル、樹廻り11.5メートル、高さ42メートルあり、樹齢は1000年と推定されている。

南方神社が遷座される900年も前からこの地にあったことになる。

根はよく張って雄大である。

幹はいくつかに別れ、それぞれが若く美しいので威圧感がない。

樹勢は旺盛で、今後百年、千年と生き続けていくであろうと感じさせる大樹である。

 
 
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