真萱(まかや)水路橋




真萱(まかや)水路橋

国道220号線を日南市から串間市に向かい日南線の日向大束駅の手前から県道34号線で都城市方面への途中に真萱(まかや)という土地がある。

そこに明治40年に難工事の末に完成したという石造アーチ橋、真萱(まかや)水路橋がある。

真萱水路橋は周辺の開田のために引かれた用水路水路橋での今も現役の水路橋である。



明治期の市ノ瀬地区は不毛の原野で、やせて乾いた土壌に芋や粟などが作られていた。

当時浄土真宗の宗派の一つ、真宗大谷派に加藤無染という僧侶がいた。

加藤はその布教活動として都城で願蔵寺を建立して住職となっていたが、あるとき大束を訪れた。

加藤は大束の貧しい農家の有り様が自らの宗教活動と重なり、灌漑用水を引水して水田開発をすることで地域の経済を豊にしようと考えた。

加藤は工事資金を得るために自らその調達に励んだ。

地主等は加藤の姿に感動し、完成のときに土地の四分を代償とすることを約束して資金を得、工事に着手した。

難工事を少しでも手助けをしようと加藤は自らツルハシを振り、モッコを担いで人夫として加わった。

明治38年に始まった工事は同41年終わり、(水路橋は明治40年完成) それによって70町歩を開田した。

それにより多くの人々が稲作を始め、安定した暮らしができるようになったという。



市ノ瀬地区の公民館に記念碑がある。

加藤無染によって開田した70ヘクタールの水田に引水する用水路が昭和45年まで用水路がまだ個人所有であったのを水路組合が買収することを決し、約8キロの用水路を平成8年までに買収したと刻まれている。



右上の写真は橋から続いている水の隧道で、当時手掘りで掘られたものだという。

真萱橋を通って流れてくる用水路の水は、村人の苦役で貫通したこの隋道を通って下流へ向かう。



左下の写真は橋脚である。

100年を超えて水の流れを支えてきたその橋脚部分は、組まれた石と石の隙間が大きく広がっているなどしてかなり老朽化が進んでいる。

現代の技術を用いればこの水路橋に替わる構築物は短時間かつ安価でできるが、この橋がもつ価値はとてもそのようなものに見合うものではない。



串間市観光協会赤池事業所のブログ

周辺の見所 赤池渓谷 赤池神社の大蛇伝説 四浦林用軌道橋脚

真萱(まかや)水路橋|宮崎県串間市

Copyright (C) All Rights Reserved ようこそ宮崎  宮崎mini辞典  

スポンサードリンク    japanese sword  宮崎県お墓参り代行