
【ままこ滝】
「ままこ滝」は旧須木村を流れる綾南川(本庄川)の綾南ダムがつくる湖の奥にある。
綾南川は旧須木村から東に向かい、その下流にある綾町の照葉樹林の間を流れ、照葉大吊橋を潜って綾北川と合流して本庄川となり、宮崎市で大淀川に合流する。
まま子滝は霧島溶岩の柱状節理にそって五条に分かれた滝がとうとうと流れ落ちておりかっては高さ40.6メートル滝壺の深さ22メートルの滝であったが、昭和三十三年綾南ダムの建設によって水位が上がり現在の姿に変容した。
まま子滝下流の霧島溶岩が造る断崖は美しくかつスケールが大きく、ダムができる前の滝周辺の景観は今よりさらに美しいものであったと実感させられる。
まま子滝には滝の名前の由来の悲しい伝説がある。
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滝の近くに若いきこりの夫婦が住んでいました。
若い夫婦には一人のかわいい女の子がいました。
誰も訪ねてくることもない山の中の一軒家で親子三人はとても幸せに暮していました。
しかし、その幸せな暮らしも永くは続かず、きこりの妻はふとした病がもとで帰らぬ人となってしまいました。
きこりは子供をつれて山に入ることもできず、やむなく新しい妻を迎えることにしました。
子供はやがて五、六才となりましたが後入りの妻は先妻の子がじゃまで何かにつけていじめていました。
そんな日々の中、女の子は「母が生きていてくれたら」と思い、たびたび泣いていました。
ある夏のことでした。
野良仕事を終えた継母と女の子は滝の上の岩にならんで滝を見下ろしていました。
いつもは女の子をいじめる継母も今日はやさしく自分の膝にひきよせて女の子の髪を撫でていました。
継母に恐ろしいたくらみがあろうなどとは少しも疑わず、そればかりか女の子はうれしさのあまり無心になって自分の帯と継母の帯の端と端をしっかり結んでいました。
そのときでした、ころあいを見計らった継母は自分の膝でくつろぐ女の子を力いっぱいつき落としたのでした。 |
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