【鬼の洗濯岩】
鬼の洗濯岩は青島周辺から日南海岸の戸崎鼻から巾着島に至る間の海岸にみられる。
ここでみられる隆起海床は、新第三紀(約2,500万年前~約250万年前)のころ海床に堆積してできた油津層群(砂岩と泥岩とが規則正しく互層を成す)と呼ばれる互層帯に属している。
波状の板の凸の部分が硬い砂岩層で凹の部分が軟らかい泥岩層から成り,砂岩層と泥岩層の厚さは合わせて数十cm程度である。
地層としては,砂岩層とその上の泥岩層が1回の堆積作用で形成されていて、砂岩層と泥岩層のセットが,かって海底で起こった巨大地震によって発生した土石流のような流れから堆積したと考えられている。
この鬼の洗濯岩をつくる原因となった巨大地震の数は少なくとも数百回以上であると考えられている。
この互層帯はしゅう曲によって青島では走向北より東に約30度偏った方向で、18度東の方向に、ゆるい傾斜をもって海上に露出している。
奇形波蝕痕はその露出部分が波浪侵食をうけて、互層の堅さの違いにより凹凸状を生じて形成されたものである。
干潮時には幅約20mから100mにわたって見られる。
また、層面は亀甲状の裂目があるが、これは砂泥が凝結して岩石となるときに乾燥し、亀裂したものであると考えられている。
その他、団塊や侵蝕による蜂窩(蜂の巣)がみられる。
規則的に重なった地層が緩やかな傾斜をなしているため階段状に侵食されており、それが巨大な洗濯板のように見えることから「鬼の洗濯板岩」と呼ばれる。
写真は青島の鬼の洗濯岩であるが、宮崎県南部海岸には南西から北東に向かって黒潮が、同北部海岸には北から南へ沿岸流が流れており、これらの潮流によって貝殻の破片などが集められ隆起波食台上に堆積することで青島が形成された。
珍しい地形であることから「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」として日本国の天然記念物に指定されている。
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