【皇子原神社】
神武天皇は幼名を狭野命(さののみこと)といい、西諸県郡高原町の狭野の地で生まれたから狭野命といったという伝承がある。
狭野には狭野神社があり、宮崎神宮の別宮となっていて、神武天皇をはじめとする日向三代にかかわる神を祀っている。
狭野に皇子原(おうじばる)という所があり、そこで神武天皇が生まれたと特定の場所を伝えている。
そこにある皇子原神社の由諸にはつぎのように書かれている。
皇子原神社は皇祖神武天皇のご降誕遊ばしました聖蹟であり、殊に神社背後の「産婆石」の付近でご降誕なったと伝へてゐる。
古く霧島山上に鎮座されてゐたと伝へる霧島狭野神社が噴火の厄難をさけて当皇子原に一旦はご鎮座になり、降って神仏習合時代にはこの由緒に因み「皇子権現」を奉斎し、その復元として今日の「皇子原神社」を奉斎しているのである。
神武天皇がご降誕なったといふ当神社背後の「産婆石」については、かねて「安産の神」とたたへ、又この石の表面をなでると安産ができると習俗に伝へてゐる。
また皇子原神社鎮座の第一号墳を中心として、六基の古墳は、これらの由緒と一脈のつながりがあると考へられる。
高原町には、その他にも血捨之木(ちしゃのき) 、宮の宇都(みやのうと)、 祓原・祓川(はらいばる・はらいがわ) 、御腰掛石(おこしかけいし)、御池の皇子港(おうじみなと) 、狭野渡(さのわたし) 、馬登(まのぼり)、鳥居原(とりいばる) など、神武天皇にまつわる伝承地が数多くある。
祓川神楽はその伝承の地の一つの祓川で受け継がれてきた神楽で、神楽が奉納される祓川神楽殿は、皇子原神社のすぐ近くにある。
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