宮崎平野の北の端を遮るかのように隆起している尾鈴山(地)の133平方キロメートルは尾鈴県立自然公園に指定されている。
尾鈴山(地)の地質は尾鈴酸性岩体と呼ばれる火成岩から成っている。
約1500万年前、ここに起きた大規模な火砕流の噴出を伴う大噴火のときに、耳川河口付近を中心とした直径40キロメートルの尾鈴カルデラと呼ばれるカルデラが形成され、その後、カルデラにマグマが流れ込み花崗斑岩からなる岩体となった。
そして数百万年に及ぶ火山活動の後、九州山地の隆起に伴ってその岩体が地表に露出して尾鈴山ができた。
尾鈴酸性岩体は岩盤が固いため山は数多くの深い谷を刻み、特に名貫川上流の矢研谷、甘茶谷、欅谷には、30を越える滝があり、尾鈴山瀑布群として日本国の名勝に指定されている。
年間降水量は2700~3000ミリメートルの多雨地域であり、加えて水を通さない性質の岩であるために、山に降った雨は地下に滲み込むことがなく、すぐに沢に集まってくるために多くの滝をつくることになった。
矢研の滝は尾鈴山瀑布群を代表する滝で「日本の滝百選」の一つで落差は73mある。
東征の折、神武天皇は兵士たちにここで矢じりを研ぐように命じたという伝説からその名がついたという。
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